海外旅行費60万円を失った… パスポートはあるのに飛行機に乗れない!? 早く知りたかったまさかの理由
海外旅行費60万円を失った… パスポートはあるのに飛行機に乗れない!? 早く知りたかったまさかの理由
2023年8月28日 12:10
ABEMA TIMES
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「つい最近ロサンゼルスとサンフランシスコとハワイに行ってきました」(40代女性)
4年ぶりに盛り上がり始めた海外旅行。しかし、久しぶりに必要となったパスポートに“ある落とし穴”があった。
【映像】午前2時、空港で涙… 20代の7割が知らないパスポートの落とし穴
「楽しみにしていたので、行けなくなるということがあまり受け入れられなくて」(20代女性)
そう話す20代の女性は、8月に交際相手とバリ島に行くため、外資系の格安航空会社のチケットを購入。夜中の2時に羽田空港のカウンターへ向かった。だが、パスポートを渡すと、スタッフから衝撃的な言葉を告げられた。
「あなたはこの飛行機に乗れません。パスポートの『残存有効期間』が6カ月未満です」(空港スタッフ)
「残存有効期間」とは、有効期限までの残りの日数のこと。パスポート自体の期限が切れていなくても、一定の期間が残っていなければほとんどの国に入ることができない。渡航先の国によって残存有効期間は違うが、多くの国は3~6カ月が必要となる。
今回の女性の旅行先だったバリ島があるインドネシアでは、残存有効期間が6カ月以上必要だが、パスポートの残存有効期間は5カ月しかなかった。
「『国のルールなので。国のルールなので』って言われて続けて、諦めるしかないって感じでしたね。『本当に行けないのかな?』って泣いちゃいました」(20代女性)
パートナーだけが1人で旅行するわけにもいかず、泣く泣く空港でキャンセルとなり、2人分の航空券とホテルの代金、あわせて60万円は返金されなかった。
このように、最近「残存有効期間」を知らない人が多く、有効期間の不足で飛行機に乗れないケースが増えているという。
「私も海外はあちこち行っているんですけど、全然知らなかったので今聞いてびっくりです。自分がもしそれなったらすごいショック」(40代女性)
この問題を調査している経済ジャーナリストは、現状についてこう話している。
「コロナが明けて、有効期限ギリギリで旅行に行く人が増えているのかなと。20代の男女200人にアンケートを取って、7割くらいが『知らない』という回答でした」(経済ジャーナリスト・竹内謙礼氏)
外務省は、残存有効期間が1年未満の場合には新しいパスポートへ切り替えるよう呼び掛けている。(『ABEMAヒルズ』より)